5歳の娘との映画鑑賞記録 ~風人日記~

最近は娘と一緒に映画を観ることが多いので、感想だけでなく、そのときの娘の様子なども記録していきます。 子供にどんな映画をみせたらいいかの情報も募集中! 子供が生まれる前の感想もそのまま残してあります。

 allcinemaのニュースを見てたらすごいニュースが!
 
 『ハードボイルド 新・男たちの挽歌』をチョウ・ユンファとアメリカ人俳優でリメイク、監督はジョニー・トー!
 
 実現すれば(ってほぼ実現しそうな感じの記事だけど)、ユンファとは1990年の『ゴールデン・ガイ』以来16年ぶりのタッグということになるのかな。
 ジョン・ウー監督によるオリジナル版はトニー・レオンが共演し『インファナル・アフェア』の原点とも言える演技をみせている。アクション振付をフィリップ・コクが担当し、質量ともにジョン・ウースタイルの集大成とも言えるアクションが展開、これに若々しいトニー・レオンの熱演、それを包容力のある演技で受けるユンファ、ホモセクシャルなニュアンスを込めつつ非情な悪役を演じるアンソニー・ウォン、自ら振付けたアクションシーンで見せ場をさらうフィリップ・コクなどの達者な脇役陣(バーのマスターで監督も出演♪ユンファと語る!)が絡み、『男たちの挽歌』に比べるとたしかにドラマ性は及ばないが、非常に見ごたえのある娯楽作品になっている。ハリウッドリメイクもうなずける。
 しかーし!ジョニー・トーが監督のいうのはどうだろう?ジョニー・トー監督作品はたしかに面白いが、こういうアクション満載の映画を最近は撮っていない。『ザ・ミッション』のようなアクションでリメイクしたらえらいことになりそうだが、どういうアプローチをするのかとても興味深い。ジョニー・トーを推薦したのがユンファってのもちょっといい話だ。
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イントゥ・ザ・サン

 いつものセガール映画。日本が舞台ということでところどころ笑えるシーンやいいシーンがある。
 冒頭、ミャンマーでのシーンからセガール演じる主人公のダメダメっぷりをみせつける!見張るだけの任務なのに女が犯されそうになっているというだけで銃乱射!こんなのプロじゃない!でもこれがセガールだ!おかげで仲間は瀕死の重傷(結局死ぬし…)。見守るセガールのサングラスに黒バンダナ姿でのとぼけた表情が緊張感を見事にそぐ。
 場面変わって東京。栗山千明を横に従え外国人の入国を規制しようという考えの都知事。いきなり射殺される、笑。後半のヤクザの親分もそうだけど、この映画に身辺警護という概念はない。
 で、米国介入。ヤクザに詳しいセガールが日本にやってくる。
 バカバカしいまでの展開なのだが、いまいちテンポが悪い。キレもない。セガールのアクションのようだ。でもそこそこ楽しめるというのはさすが。
 予告編ではセガールが叫ぶ「バッキャロー」が印象的だったが、個人的にヒットは「タタッコロシテヤル!」。みればわかるが、日本語の意味に忠実だ。本当にたたき殺してる、笑。このシーンにはじまりクライマックスの殴り込みは見所が多い。敵ボス大沢たかおを探すセガール、戸をあける、風呂あがりの女の部屋だった!とか…。アクションシーンも華麗に決めるヒロインの一人ペース・ウー(公式ページ)ははきだめの鶴というか、とても素敵。彼女に刺され「キスしてくれよ(←英語で)」と敵ヤクザが死んでいくのはちょっといいシーン。
 殴り込みも終わって、ヤクザの襲名盃の場面。やけにしっかり描いてるんだけど誰かアドバイサーがついてるのかな?
 まあ期待しなければけっこう楽しめる。『リトルトーキョー殺人課』には遠く及ばないけれど…。
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実録 新選組
 
 武士なんてしょせん人殺し、だったら俺たちが演じるのが一番!というような感じでVシネマで活躍する面々が作った新選組もの。青春グラフィティとかわけのわからないことをしようとしないで、とりあえず殴り込みとチャンバラをやりたい、というわかりやすい姿勢が潔い。観る方も結局それが観たいわけだし(え、違う?)。浪士隊結成から池田屋に到るまでをしびれるセリフを織り交ぜつつテンポよく見せ場でつなぐ脚本もなかなかいい。脚本の江良至という人物はあの『FULLMETAL極道』の脚本家らしい、すごいな。
 Vシネマでならした連中がそのままのノリで演じているのだが、ひときわノリノリなのが土方歳三を演じる寺島進!情け容赦なく女を殺したり、生き生きした表情で拷問したり、実に魅力的。殴り込みでは「新選組だ、オラァ」とヤクザの○○組と同じニュアンスで新選組って言ってるな、これ。『完結編』の予告では「突撃あるのみ、オリャァア」とか言ってるし、テラさんファンは必見ですな。
 残念なのは映像。これが必殺シリーズ並の映像だったら傑作になったかもしれないのに…。音楽ももう一歩だけど悪くはない。殺陣も真上からのショットがあったり見せ方は悪くないけど、安上がりにまとめたという印象。この調子で時代劇をいくつか作ったらそのうち傑作が生まれるかもしれない。とりあえずみたかったものはみせてくれたので満足。完結編もみよう。
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 ジョニー・トー監督によるアンディ・ラウ着ぐるみシリーズ第一弾!(第二弾は『マッスルモンク』、笑。レビューはこちら

 アンディ・ラウって香港芸人の鑑だねい!と改めて思う。出演作の多さといい、何でもやるという姿勢といいかつてのチョウ・ユンファを思わせる。いつもは精悍すぎてユンファにはあった愛嬌(?)がなくちょっと間違えるとすごく神経質そうに見えるアンディだが、今回はコロコロのおデブメイクのおかげでかわいらしい。役柄的にもやがては自分のもとを去っていく女性のために尽くす、というものでこういう役をアンディが演じるのも珍しい(たぶん…)。アンディ・ラウのお気に入りの役というのもうなづける。
 同じ着ぐるみアンディでも『マッスルモンク』とは異なり、終始ニコニコしながら楽しめる、素敵な作品。というかアンディ・ラウとサミー・チェンのおデブ姿をみてるだけで笑顔になってしまう。加えて日本が舞台なのでちょっと変な日本語も楽しめる。もちろんストーリーもよい♪後半にはちょっと泣けそうな展開もある。男はこうあるべき!という一例ですな。
 テーマ的には一見「姿がどうあろうと愛には関係ない」というもののようでいて、実はそうでもないというのが弱いところだが、まあこの際そんなことはどうでもいいとしておこう。
 最近、お腹の肉が気になりはじめたので私もダイエットしよう。もちろんこう叫びながら。

 やせたい~! モテたい~! 人間になりたい~!
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ブラザーズ・グリム DTS スタンダード・エディション
 
 もうすぐDVDが発売されるので、かなり前に映画館で観たときの感想を…。

 予告編が『ハリーポッター』と『ナルニア国』『オリバーツイスト』の3本。うーん、やっぱり狙ってる層はテリー・ギリアムファンよりファンタジー好きなんだねい、と思いちょっと不安に。
 さて肝心の本編。決してつまらなくはない。むしろテンポはよく2時間弱があっけなく感じる。以前みた予告編で心配していたほどCGのそらぞらしさもあまりなく好印象。ただ本当に普通のファンタジー。虫がうじゃうじゃ出てくるだけで、期待していたダークさは微塵もない。特に最近『人狼』を観て、赤ずきんをこんな風に話に絡めるか!と唸らされたばかりなので、このあっさり味は肩すかし。テリー・ギリアムでなければこうがっかりすることもなかったかもしれないが、テリー・ギリアムじゃなければ最初から観なかったしなぁ。
 『バロン』『フィッシャー・キング』などでも描かれていた「おとぎ話」を信じない者が信じる者と関わっていくというあたりはよい感じだが、なんだか中途半端。「魔法の豆」がもっとキーアイテムになるのかと期待してたんだけど、そうでもないし、今回は「おとぎ話」が現実になっていく盛り上がりにも欠けている。それでも標準的に楽しめるファンタジー映画という評価はできると思う。
 あとヒロインのレナ・ヘディが格好よかった。登場シーンでいきなり動物(猫?)を解体(皮剥ぎ~血抜き、しっかりみせるあたりがギリアムらしさか・・・)してる素敵キャラ。話がすすむにつれ、荒々しさが薄れ普通のヒロインになってしまうのは残念だが・・・。
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