3歳の娘との映画鑑賞記録 ~風人日記~

最近は娘と一緒に映画を観ることが多いので、感想だけでなく、そのときの娘の様子なども記録していきます。 子供にどんな映画をみせたらいいかの情報も募集中! 子供が生まれる前の感想もそのまま残してあります。

 普段、書き溜めている映画や本の気に入ったセリフなどの一部を思いつきで羅列してみる。
 押井守の言う「言葉のコレクション」というやつだ。さすがに押井監督はいい言葉をコレクションしてて、『イノセンス』の引用は素晴らしいものばかり。

「人はおおむね自分で思うほどには幸福でも不幸でもない。肝心なのは望んだり生きたりすることに飽きないことだ。」

「孤独に歩め…悪をなさず 求めるところは少なく…林の中の象のように」

「忘れねばこそ思い出さず候」

 これらは単独の言葉でも格好いいし、「聖霊はあらわれたまへり」は使いどころが的確で泣かせる。たぶん引用ではない言葉としては「幸せか?」との問いに対しての「懐かしい価値観ね」が素敵だ。押井監督と言えば『うる星やつら』のメガネのセリフ回しも最高だった。長くなるので全文引用は難しいが、「立ち食い蕎麦はかけに始まれかけに終わる」とか「私の名はメガネ」にはじまる意味のあるようでたぶんない長セリフはまさに「声に出して読みたい日本語」だ。『パトレイバー』の「一見何を考えてるんだか分からんところがあるが実際何を考えてるんだか分かりゃしねぇ」も言いえて妙。

 とやってると押井守ばかりになりそうなので、映画から。
「人に拒絶されないためには、先に拒絶することだ」 『楽園の瑕』

「訓練ならば中断したが 俺たちに訓練はない」 『シルミド』

「コレ俺ら絶対、地獄行きだな」
「少なくとも俺ぁ落ちるな」
「でも…まあ、そんならそうで一緒に行こうな」
「……おう」 『DOA2 逃亡者』

「いつ帰ってくるの?」
「早ければ来月には帰る。遅くとも盆には帰る。迎え火を焚いて待っていてくれ」 『十三人の刺客』

 『DOA2』はなんか「必殺シリーズ」にも通じる感じで、いいなぁと思える。これを言うのが哀川翔と竹内力というのもナイスだ。『十三人の刺客』はまさしく日本人のセリフ。死ぬかもしれないということをきれいに表現している。

 「必殺シリーズ」には名セリフが多すぎる!のでほんの一部。
「どうせ極楽へは行けねえ俺たちだ、会えば地獄だろうぜ………生者必滅会者定離、あばよ!」

「世の中裏目ばっかりよ」

「付き合いは短いほうが楽しいぜ。長生きしろ、あばよ~」

 最後に一応本からも少し。かずは不覚にも泣かされた『クロスファイア』から。
「通じるはずの心なんか、最初からどこにも存在してなかったんだ。」

「幸せというのは、いつだって点なんです。なかなか線にはならない。」

 で、とりあえず本日のしめはこちらで。

「みんな独り。それがいいのさ」 『一夢庵風流記』

 「どう、どう、どうどうどう!」

 『風の又三郎』ではない。劇中、松方弘樹が女を犯す際に発する雄叫びである。なんといってもこの映画、イケイケのヤクザの親分を演じる松方弘樹が抜群に格好いい!「マラボケ」と菅原文太演じる刑事に言われながらも前述の雄叫びをあげながらバックで男らしい突きを入れ、相手をへろへろにさせてしまう。部下にもらす「性教育もしんどいもんじゃのう」も名言。男とはかくありたいものである。

 刑事とヤクザの微笑ましい癒着と、梅宮辰夫演じるエリートかつ悪徳な刑事の登場により迎えるその終局を笑ってしまうくらい過剰な表現で描く。演出も演技もテンションが高い。競っていいところを持っていこうとしている。前述の松方のシーン、川谷拓三の拷問(尋問だっけ?笑)シーンと白状したあとの粋(…?)なはからい、梅宮の「朝の体操をしよー」、その他印象的なシーンが散りばめられた、当時の東映映画の勢いがダイレクトに伝わってくる大傑作。

ツインズ・エフェクト プレミアム・エディション


 香港のアイドル2人組みTwins主演によるヴァンパイアもので、ばっちりアイドル映画。つまりTwinsを魅力的にみせる!ヒロインの首ちょんぱなど女の扱いが通常ひどいドニー・イエンが監督(ダンテ・ラムと共同)&アクション監督を務めているというのに…。かといってアクションに手加減はしていないようで様々に凝った動きを見せつける。もしかしてドニー・イエンが振付けた釈由美子主演作『修羅雪姫』も楽しめるかもな、と思わせるくらい頑張らせている。
 冒頭の列車での戦い。ゲスト出演のジョシー・ホー(『パープル・ストーム』での女テロリスト役も素敵でした。)が走りながら剣を拾うシーン(どう拾うのかはみてください!)で一気に侮れないぞと思わせる。その後は少しゆるめの展開になるもののTwinsのどちらかでもかわいいと思えれば充分楽しめるし、だれそうなところでこれまたゲスト出演のジャッキー・チェンが出てきて引き締めるので退屈はしない。脇役はイーキン・チェンも格好いいし、エディソン・チャンの役立たずぶりもなかなかよい。敵も強そうだ。アンソニー・ウォンの使い方はちょっともったいない。
 『ブレイド』あたりのテイストを求めるといまいちに感じるかもしれないので、キョンシーものの発展形と考えればいいかもしれない。クライマックス、ちょっとした泣きの場面からの反撃の盛り上がりは素晴らしい。

TOKYO WAR MOBILE POLICE PATLABOR


 やっと読み終わった。図書館で借りてて今日返す日だったのだが、図書館まで行く気力がなく断念。明日から年末休みなので返すのは来年だ。
 基本的には映画を思い出しつつ、映画を補完する役割の本。フォントが黒ではなく濃いビリジアン(私の好きな女優さんの好きな色だ、そういえば)だったり、装丁が凝っていたりして、本棚に置いておきたい素敵な一冊に仕上がっている。
 後藤隊長がやはり一番格好いいのだが、映画版よりレギュラー陣の描写も増えて楽しい。「最後の出撃」の前に太田が「あの人」にあてて遺書を書くあたりは映画では気づかなかったかか描かれていなかったため、ちょっと意外だったがうれしかった。
 最初の一文「気づいた時にはすでに手遅れだった」が柘植と南雲の関係からおにぎりの奪い合い(笑)に到るまで徹底してあてはまるように描かれているのもやりすぎだけど、面白い。個人的には「出会うために別れる者もいれば、別れるために出会いを必要とする者もいる。」の一文が好き。押井守の描く恋愛って世間一般的な成就の仕方をしないよな~。そこがいいところだけど。

ショーガール


 いやぁ素晴らしい!!!
 何がってここまで下品に出来る度胸と根性が!!!
 こんなの作ろうとするのもすごいし、実際に作るのもすごいし、演じるのもすごい。こういうのに作品賞が与えられればアカデミー賞もチェックしなきゃという気になるのだが。
 ハリウッド映画を避けてきた頃の作品だし、評判もいいのか悪いのかはっきりしないし、今まで観ないでいたのだが、観てよかった!!
 ヴァーホーベンの作品は『スターシップ・トゥルーパーズ』や『ロボコップ』や『インビジブル』など好きな作品が多いのだが、これも大好きな作品の仲間入り。今度ヘア解禁版のDVDが出るらしいので、買っちゃいそうだ。『氷の微笑』も要チェックかな。
 ダンスシーンも今まで観たダンス映画の中でも迫力のあるものだし、のしあがっていく女の姿は見ていて気持ちがよい。ハダカも飽きるほど出てくるけど、ここまであっさりみせちゃうときれいなだけでいやらしくない。プールでの濡れ場も魚がはねてるようで、むしろ笑ってしまうくらい。
 役者の中ではジーナ・ガーションが一番印象的。蹴落とされるスターをみじめではなく、颯爽と舞台を去るように演じていて格好いい。調べたら『フェイス/オフ』にも出てたらしい。そういえば見た顔だ。
 2時間以上もある映画とは思えないほど吸引力のある映画だ。

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