久々のジブリ映画でした。
 『もののけ姫』以降、ジブリ作品はまったく観てこなかったわけですが、今回ばかりは押井さんも遠まわしに誉めているとか、そういう噂が気になったのもあり、また「ものづくり」の描写が素晴らしいという話も聞き、ついつい映画館に足を運んできました。

 まとめると、つまらなくはないけど好きではない作品。
 小さなところではまず主人公の声・・・これは最後まで違和感がありすぎ。冒頭の子ども時代の主人公の声を聞き、なんだ庵野さん、すごい芸達者じゃないか!と思ったのもつかの間、大人になるととたんに悲惨なことに。子ども時代は別の人が演じていたんでしょうね。話が進むにつれて違和感がなくなるというレビューもあったけど、そんなことはまるでない。絵を声の持ち主に似せるとかしないと・・・。
 あと効果音が人の声というのも、賛否はわかれると思いますが、私には気持ち悪いだけでした。
 
 内容でいうとそもそもなんで堀越二郎の物語に堀辰雄の物語が絡まないとならないのかさっぱりわからない。
 「天才技術者の業」とか「何かを成すための犠牲」とかそういうことを描きたいのだとしても、実在の堀越二郎はたぶん妻と普通に結婚生活を送ったわけで、業やら犠牲などはあったとしても恋愛とは別のところにあったんじゃないかな、と。個人的には恋愛描写はない方がよかったと思います。
そもそもヒロインが病弱という設定が嫌いです、笑 (男の病弱は格好いいんですけどねぇ、ドクホリディとか)

 恋愛と技術者の情熱のどちらに重点を置いてるのかが最後まではっきりしないため、観終わった後もどっちつかずで物足りない印象。プロジェクトXを観終わったくらいの感慨。

 とはいえ、カプローニとの一連の夢での対面や、三菱重工の職場の活気あふれる様子など、技術者・堀越二郎の描き方は非常に素晴らしく、主人公がしゃべらないで、この部分だけがクローズアップされれば大好きな映画になってたと思います!

 8月は期待作が多いので、この映画での不完全燃焼もすぐに解決することでしょう。
 まずは9日公開の『パシフィック・リム』ですね!
 ロボットと怪獣は美しい夢です♪ 


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