もうすぐDVDが発売されるので、かなり前に映画館で観たときの感想を…。
予告編が『ハリーポッター』と『ナルニア国』『オリバーツイスト』の3本。うーん、やっぱり狙ってる層はテリー・ギリアムファンよりファンタジー好きなんだねい、と思いちょっと不安に。
さて肝心の本編。決してつまらなくはない。むしろテンポはよく2時間弱があっけなく感じる。以前みた予告編で心配していたほどCGのそらぞらしさもあまりなく好印象。ただ本当に普通のファンタジー。虫がうじゃうじゃ出てくるだけで、期待していたダークさは微塵もない。特に最近『人狼』を観て、赤ずきんをこんな風に話に絡めるか!と唸らされたばかりなので、このあっさり味は肩すかし。テリー・ギリアムでなければこうがっかりすることもなかったかもしれないが、テリー・ギリアムじゃなければ最初から観なかったしなぁ。
『バロン』『フィッシャー・キング』などでも描かれていた「おとぎ話」を信じない者が信じる者と関わっていくというあたりはよい感じだが、なんだか中途半端。「魔法の豆」がもっとキーアイテムになるのかと期待してたんだけど、そうでもないし、今回は「おとぎ話」が現実になっていく盛り上がりにも欠けている。それでも標準的に楽しめるファンタジー映画という評価はできると思う。
あとヒロインのレナ・ヘディが格好よかった。登場シーンでいきなり動物(猫?)を解体(皮剥ぎ~血抜き、しっかりみせるあたりがギリアムらしさか・・・)してる素敵キャラ。話がすすむにつれ、荒々しさが薄れ普通のヒロインになってしまうのは残念だが・・・。
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濃いか薄いかというより、『シャンハイナイト』のチャップリンとかコナン・ドイルの絡めかたみたいな感じです。テーマに深く関わってきません、笑。すごい作品になっておかしくない題材と監督だっただけに残念…。