昭和残侠伝 破れ傘

 言わずと知れた昭和残侠伝シリーズ、その最終作。
 監督は一作目も監督し9本あるシリーズのうち5本を監督している佐伯清。「義理と人情を 秤にかけりゃ 義理が重たい 男の世界♪」 というあの有名な主題歌の作詞も彼だ。ちなみにこの作品、どうも彼の遺作のよう。
 だからということもないだろうがゲストがすごい!高倉健&池部良の花風コンビ(役名が花田&風間なんですよ)はいつも通りだが、鶴田浩二、安藤昇、北島三郎、星由里子に新人の壇ふみや鮎川いづみまで出ている。これで藤純子と若山富三郎が出ていれば…収拾がつかなかっただろうな。スターが多すぎるのも問題で、それぞれの見せ場を作りつつも花風コンビが最後殴り込むというパターンは崩さないためには…人死にを多くするしかないですね。安藤昇と鶴田浩二はそれぞれ死にっぷりで見せ場を作る。北島三郎はけっこうかわいそう。でも『兄弟仁義』のように変にしっかりと格好いい役より似合っている。たぶん彼の見せ場は温泉で鼻歌(といってもかなりちゃんと)を歌う場面なんだろう。
 それ以外でもとにかく人がどんどん殺される。あまりにもあっさり殺される。こいつは死ななくていいだろうという人まで死んでしまう。ちょっとつらい。とはいえさすがにツボは心得ていて、軽く標準的なレベルはクリアしている。