日本版予告編だとおバカ映画の扱いだが、ちゃんとドラマのある骨太アクション映画。
ドラマがあると言っても凝ったストーリー展開があるということではなく、主人公の怒りや悲しみをしっかり描いていて、それが共感できるものになっているということ。アクションシーンがはじまるまでにしっかりと象との交流を描いているのが効いている。ストーリーそのものはストレート。前作『マッハ!』の仏像だと文化が違うと心底は理解できないが、象になると文化に関わりなく主人公の感情が理解できる。そして今回は主人公がうってかわったように好戦的なので話の展開もはやい。このように世界を照準にあわせた作りをする一方でタイの文化を紹介しようという意気込みも空回りせず、スパイスとして効果を挙げている。表面的な試みではないからこそだろう。
で、肝心のアクションシーンは今回もすごい。何がどうだからすごい、なんて言わせない、ただただ圧倒される。そんなクライマックス級のシーンの連続なのに最後まで飽きさせない構成も見事。
音楽は前作の味わいはなくなったが、普通に格好よくなった。スローモーションの使い方もちょっとくどいが上手。
アクションシーンだけでなく、映画全体から感じられるその本気っぷりが熱い渾身の一作。活を入れるには下手なドリンク剤飲むよりこの映画の1シーンを観た方が遥かにいい!
コメント
コメント一覧 (8)
この映画のレビュー読んでいたら、子供のころワクワクしながら見ていたジャッキーチェンの映画を思い出しました。
最近はとんとご無沙汰でしたが、久々にアクションものを見ようかと思います。
トムヤムクン、借りですね!
ジャッキー・チェン映画が大好きだった人なら楽しめると思います!前作『マッハ!』も作りは粗いですが、原初的なパワーがあります。セットでどうぞ!身体を動かしたくなりますよ~♪
ちょっと時間がなくて、鑑賞としては反則ながら分割してみています。
ご指摘のとおり、序盤の象との交流、象の千両役者ぶり、いいですね。
後半で怒濤のアクションがあるかと思うとワクワクです。
この映画を分割ですか!笑
象も素晴らしいし、風景もいいですよね~。こういうシーンをじっくりみせる余裕がすごいです。
アクションがはじまるともう目が離せませんよ!
「取り戻したい愛がある、
取り戻したい象がいる。」
っていうキャッチコピーが素晴らしい(笑)
アクションはほんとに凄すぎて言葉を失います。
ドニーVSウー・ジン戦みたいに、トニー・ジャーVSドニー・イェンの振り付けなしの真剣勝負が観たいです!
前回は像で今回は象ですからね、笑
トニー・ジャーはジャッキーとの共演も噂されてますが、ジャッキーから得るものはきっと多いでしょうね。ドニー・イエンとの対決も観てみたいですね!リアルヒッティングで振り付けなしだったらかなり危険ですけど、笑。
堪能しましたぁ!
1作目より奥行きが出た感じですね。
たしかに“何がどうスゴイかなんて言わせないアクションの連続”、制作陣の熱意を感じます。
観てる方としては「もっと魅せてくれ」とエスカレートしてしまいます。
トニージャーの体がもつか心配デス。
TBさせていただきました。
また、寄らせてください。
ご無沙汰してます~。
たしかにこの調子でエスカレートしていったらトニー・ジャーの身体が心配になりますね・・・。危険すぎることは避けて、長く楽しませて欲しいものです。