子羊が第四の封印を解いた時、第四の生き物が「きたれ」と言うのを聞いた。そこで見ていると、見よ、青白い馬が出てきた。そして、それに乗っている者の名は「死」と言い、それに黄泉が従っていた。彼らには、地の四分の一を支配する権威、および、つるぎと、ききんと、死と、地の獣らとによって人を殺す権威とが、与えられた。
micchiiさんのおかげでやっと観ることができました♪ ありがとうございました!
感想は・・・恋愛描写がどうも気にいらず手放しで絶賛することができないというのが正直なところ。だってあのアヘン中毒の彼女、もともとは好きでつき合いはじめたんだろうに、扱いがひどすぎますよ。もっとちゃんと向き合っていたらあんな風に中毒にならずに済んだかもしれないのに・・・とかいろいろ考えちゃって。前日に『ハンニバル』で男の一途な愛に感動したあとなのもあって、何ニヤけてるんだ!と主人公に突っ込みいれてました。ドク・ホリディもちゃんと彼女がいるくせに、「最愛の女性は尼になってしまったいとこだ」とか言うし。新しく出会った女性に思いをはせるワイアット・アープと、過去の女性を思い続けるドク・ホリディという対比なのかもしれないけど、今の彼女をもっと大事にしてくださいよう・・・というのは男のロマンがわかってませんか、そうですか。
でも恋愛描写(意外に多いんだけど・・・)を除けば、期待を裏切らない大興奮の活劇でございました!
クリーンなヒーローではないワイアット・アープをカート・ラッセルが好演、彼との香港映画や東映やくざ映画並みに熱い友情をみせてくれるドク・ホリディはヴァル・キルマー。対する悪役組はカーリー・ビルにパワーズ・ブース、ジョニー・リンゴはマイケル・ビーンとわくわくするキャスティング。
評価の高いヴァル・キルマーのドク・ホリディはさすがに格好いい。演技だけでなく拳銃の扱いも受けがいい様子(私はそのへんの上手い下手はわからない・・・)だが、彼は映画デビュー作から『トップ・シークレット』でも2分弱に及ぶ逆回し演技など器用なところをみせてたもんなぁ。きっと努力家なんだろう。
カート・ラッセルもそれほど食われてはおらず、熱い演技をしてる。
格好よさにこだわった衣装デザイン、砂塵が舞う西部劇「らしさ」。
そしてバックに流れるブルース・ブロートンによる骨太のスコア!フルオーケストラによる真っ向勝負の音楽の贅沢さ、素晴らしさ!雄大かつスタイリッシュな映像とぴったり噛みあってしびれるほどに格好いい。エンドクレジットではメインテーマにあわせて主人公たちがOK牧場の決闘に歩いていく様子がじっくり映し出されるのだが、これがもうとどめの一撃!
西部劇っていいもんですね!
コメント
コメント一覧 (4)
確かに恋愛描写は微妙ですよね。そして、多い(笑)
そこを何とかしてくれたら、大傑作になったと思うんですけどね~。
でも、男同士の熱い友情、これだけでもかなりポイント高いです。
そして、ラストの歩く4人にかっこよすぎる音楽。
もう痺れまくりで、ここだけ繰り返し観ました(笑)
おかげさまでよい作品を鑑賞できました!
あのアヘン中毒の彼女の存在をばっさりカットしてしまえば、恋愛描写もすんなり観られたかも。
友情の描写ももちろんですが、ドクとリンゴの対立もいい描き方でした。あのラテン語の会話のあたりからニヤニヤさせられます。
ラストだけ何度も観たくなる気持ち、わかります!というか私もすでに何度か繰り返し観ました、笑。
ヴァルはここではいい仕事してるけど気分屋さんなんでいろいろ起こしているようです(苦笑)
実録調ということでしょうか。
古き良き西部劇を求める人には不評のようですねぇ。どの程度まで史実に基づいているのかはわかりませんが、充分にエンタテイメントしていたように感じました(アープ兄弟とかOK牧場の決闘とかに特別な思い入れがなかったから抵抗なく観られたのかもしれません)。コスナーの『ワイアット・アープ』はこれよりも更に史実に忠実なんでしょうか・・・観る気はないんですが、笑。
ヴァル・キルマー、最近どうも助演の印象が強いですねぇ。気分屋さんなんですか、笑。