ロード・トリップ

 はい、ショーン・ウィリアム・スコット祭り、まだまだ続きます。

 『アメリカン・パイ』は下ネタ満載ながらもわりと良識的で安心して人に勧められるような作品でしたが、今作は違います。私はさらっと笑って観ちゃいましたが、人によっては気分を害するかもしれない度がかなり高い。差別ネタあり、ちょっと気持ち悪いシーン(主にトム・グリーン関連シーン・・・一時期とはいえドリュー・バリモアは彼のどこの惚れたのか・・・)あり・・・でもショーン・ウィリアム・スコットを目当てで観る人ならそれくらいの耐性はあるはずなので無問題!?

 ストーリーは浮気して撮ったビデオをビデオレターと間違って遠距離恋愛中の彼女に送ってしまい、それを彼女が見る前に取り戻しにいく!というもの。バカですねぇ・・・。S・W・スコットは主人公と一緒にビデオ奪還の旅に同行する悪友役。もちろん友だち思いで旅に出るわけはなく、奪還してそのビデオを観る!という納得できる動機。役柄的には本作の前年(1999年)の『アメリカン・パイ』でのスティフラーとほぼ同じキャラ。どのくらい同じかと言うと『めぞん一刻』の四谷さんと『ダストスパート!!』の背古井さんが同じくらいのレベル。出番も多いのでかなり楽しめる。
 他のキャストでは主人公が浮気するヒロインで登場のエイミー・スマートが脱がなくてもいいのに脱いでいて素敵♪根性入ってるなと思ったら『スターシップ・トゥルーパーズ』にも端役で出てるのね、今度確認しよ。この女優さんは『バタフライ・エフェクト』のようなシリアス演技よりコメディ演技の方が魅力的だと思う。最新作はジェイソン・ステイサム主演の『クランク』。アドレナリンの分泌量が下がると死ぬってことで彼女(これがたぶんエイミー・スマート)といちゃつきながら銃撃戦を繰り広げる男の話らしい、笑。コメディ?

 エイミー・スマートがヒロインを演じた『バタフライ・エフェクト』の主人公アシュトン・カッチャーは『ゾルタン★星人』ではS・W・スコットと共演してたりするので、この辺意外に共通する人脈があるのかな。S・W・スコットにはアシュトン・カッチャーのように二枚目路線にはいかず、ぜひこういうおバカ路線を極めてほしいもの。

 決して傑作ではないけれど、スティフラー中毒になった人にはうれしい1本。