アメリカンなおバカが続いてますが、ここらで香港おバカ映画をひとつ、笑。
監督はパトリック・レオン。『ワイルド・ブリット』で共同脚本を手がけた人、と言えば期待が高まるが、 『花都大戦 ツインズ・エフェクトII』の監督でもある、笑。『花都大戦』はそれなりに楽しませてもらったけど、ジリアン・チョンのかわいさと美味しいところをもっていくジャッキー御大はじめ豪華な出演陣の魅力、でもたせている感じだった。本作は地味目なキャスト、アクションもなし、ということで演出力が問われるところだが・・・かなり微妙な感じ。ユンファやアンディやシンチーがバカをやってたひと昔前の香港映画の雰囲気で、今でもこういう映画が作られているというのはうれしいのだが、おバカに徹しきれてないし、無理やり盛り上げるパワーもない。まったりと楽しい作品。男、それもラウ・チンワンにルイス・クーが究極のブラジャー作りに挑む!というストーリーに爆裂するバカさを期待しすぎてしまったので、ちょっと肩すかし。冒頭、2人の出社シーンはいい感じだったんだけどなぁ。
でもこの監督、女優をきれいに撮るのは得意みたい(脚本担当の『ワイルド・ブリット』にこの人のカラーは何か出ているのだろうか・・・)で、ジジ・リョンの見事なツンデレぶりを魅力的にみせている。劇中、彼女がしょっちゅう「!?」という高い声を出すのも、耳に残る、笑。他にも園児の格好をしてみせたり、サービス満点です。
全体的な雰囲気は楽しいのだけれど、彼女がいるのに上司のカリーナ・ラウに恋をするラウ・チンワンとか、もてるけれど(もてるから?)女性の扱いがけっこうひどいルイス・クーとか素直に楽しめない部分もあって、演出が妙に情緒的だから気になった。複雑な部分はなくして、ただただ幸せな映画にして欲しかった。
コメント
コメント一覧 (4)
ここまで、仕事を一生懸命やれば、いいブラジャーできそうだな、と思ったり。
恋愛部門では、あぁ、やっぱりな、と思うような展開でした。
ルイスの元彼女たちが、気持ちよかったです。
もっと、言ってやれ~と思いました。
ルイス・クーはそれほどでもなかったんですが、ラウ・チンワンが全然共感できなくて・・・(続編ではロザムンド・クワンとセシリア・チャンも出てて女優さんが充実してるので、2人の優柔不断ぶりがアップしてそう・・・)。ルイスは元彼女たちと、ある意味いい別れ方したんでしょうね~笑。
基本的には楽しげな映画なんですけどねぇ。『ダイエット・ラブ』のアンディのように一途な男が観たい!
例の、男二人がブラジャーを付けるシーンだけは、特典映像に入ってたノーカット完全版ならまだしも、本編でさえジジが素で笑っていたくらい、ぶっ飛んでて最高でしたが、その他は、かなり微妙。
おっしゃるように、ラウちんの恋愛部分は、かなりイタい。
かなり落ちると言われている続編ですが(自分は先に続編を観ました、もちろんセシ目当て)、これならそう変わらないどころか、セシが出ている分続編の方が好きかも。
ジジの「!?」も続編の方がさらにパワーアップしてます(笑)
続編の方が女優陣が充実してますよね!ジジのパワーアップぶりも気になります、笑。
ただのきれいごとでないラブストーリーと、コメディとの融合をしようとしたのかもしれませんが、どうも中途半端。シチュエーションは面白いのだから、王道のラブコメでやってほしかった!