SUKIYAKI WESTERN ジャンゴ サウンドトラック集
SUKIYAKI WESTERN ジャンゴ サウンドトラック集


 珍しく周りの皆さんがまだあまりレビューを挙げていないうちに映画館に行ってきました~。『300』はだいぶ遅れての観賞だったし『トランスフォーマー』は未見。ということであまり先入観なく観てきました。

 言いたいことはたくさんあるけれど、まずはよくぞやってくれた!と拍手。
 西部劇らしい画作りには成功しているし、時代考証にとらわれず自由に物語を作るために無国籍な設定にしたのもOK。英語のセリフにしたのもよかったと思う。主要な登場人物も主役のガンマンがかすんでしまうほどキャラが立っている。全編にマカロニウエスタンへのオマージュというかパロディというか、とりあえずニヤリとさせられるシーンを散りばめつつ、しかし安っぽい笑いに逃げるのではなく真っ向から娯楽映画として作ってみせたあたりには、日本映画の未来を信じたくさえなる。

 不満点としては多くの邦画話題作と同様に説明が多すぎること。
 セリフは日本語字幕でタイトにまとめられているとはいえ饒舌すぎ。でも英語にしたのは成功かな、と。だって日本語でこのままのセリフ聞きたくないもん、笑。
 そしてせっかく作りこんだ世界観だからきっちり説明しようという日本人的生真面目さの発露というか・・・丁寧すぎです。最初の「壇ノ浦の戦いから数百年後・・・」というのはハッタリとして必要だと思うが、ラストの字幕なんていらない、いらない。いくつかの人間関係もさらっと匂わすか簡単な説明でよかったし、回想シーンがあるならそれにセリフでの説明をつける必要もない。そして、そんな調子だから2時間以上もあるのにこれぞ!というタメがない。
 遊びが多いことに関しては・・・せっかくの雰囲気を壊すというほどのことはないし、まあいいかなという感じ。三池監督っていっつもこれくらいは遊ぶしね。

 とはいえ、こんな不満はエンドロールで流れるSABURO☆KITAJIMAの「♪じゃんごぉぉぉぉぉ~」という歌声を聞けば吹き飛びます。
 願わくば「スキヤキウエスタン」がこれ一作にとどまらず、何作か作られますように!そうなれば大傑作も生まれるはず。とりあえずこの『ジャンゴ』は何かのきっかけになりうる作品だとは思う。