東京ゾンビ

 まあ、好きですよ。
 映画としてはとってもゆる~いのだけれど、そこかしこにいいシーンがあって。
 柔術描写がどうかは全然わからないけど、でも柔術っていいですね、地味で。
 『柔道龍虎房』でも思ったけれど、時代に乗りおくれた男たちに柔術はその地味さゆえ、よく似合う。

 内容は柔術をたしなむ2人の男がゾンビが現れた東京で生き延びようとする、というもの。
 あ、こう書くとなんか普通だ、笑。でもこの2人というのが哀川翔と浅野忠信というなかなか面白い組み合わせ。髪型がなかなか凝ったことになっているが、それはすぐに慣れる。ゾンビが現れようと何が起きようと大して眼中になく柔術を極めるのを第一に考える2人のとぼけた演技が見もの。特にゾンビに動じない哀川翔の飄々としたさまは素敵なのだが、そうみえてもけっこう思い込みの激しくけっこうなストレスをかかえているという人物設計は非常に興味深い(あ、だからハゲるのか!笑)。それぞれにいろんな問題をかかえつつ、でもなんだかたくましく生きている様子は好感度高し。
 なんだかいいな~と思いながらほのぼのと観ていられるそんなゾンビ映画でした。
 
 で、このセリフ。
 「何もないからこそ、無限の可能性があるんだ。それを信じて、それなりに突っ走れ。」 
 信じるに足る重みをさらっと表現できる哀川翔にこういうセリフを言われたら、それなりに突っ走ってみる気ににもなろうってもの!これを受けての浅野忠信の演技も自然に素直でよかった。
 ま、がんばってればどうにかなるさ、ときっとそれがテーマだね!笑