リトル・ミス・サンシャイン

 何ひとつ問題は解決しなくても、ハッピーにはなれる!
 ま、だからとりあえず笑ってみましょうや、と。そんな映画。

 たまにはこういう映画もいいよね。
 だいたいハッピーエンドの映画って映画が終わった時点ではハッピーだけど、その幸せな状態がいつまで続くのかわかんないでしょ。状況に左右されるハッピーエンドなんて本当にハッピーエンドなのか?わかりやすいのはラブコメ!とりあえず主人公2人がキスして終わるけど、そんなもんいつまで続くかわかんないぞ!爆 アクション映画なんかじゃ1作目で恋に落ちた2人が続編では別れてるってこともよくあることだ。(だからってハッピーエンドの恋愛映画として『髪結いの亭主』を人に勧めまくるのはどうか?って指摘されちゃいましたがね・・・。)
 そんななにもかにもがうまくいってハッピー♪なんて映画に疑問を感じる人にはもってこいのこの映画。逆にうまくいかなきゃハッピーなわけないだろう、という人にはまず受け入れられないだろう。
 
 話は簡単。それぞれに問題を抱えた一家のロードムービー。問題は解決するどころか旅先で傷口をひろげられたりしたりもするけれど、それでもなんだかハッピーエンド。たぶんこのまま問題が解決しなくても、もっともっと問題が起きたとしてもきっと大丈夫なんだろう!そう思わせてくれる終わり方は心地よい。要は心の持ちようだってことですな。

 出演者は全員見事。冒頭のつまらなそうな顔からラストの笑顔までの変化が素晴らしい。中でもやはり『40歳の童貞男』のスティーブ・カレル。失恋したゲイの叔父さん役。冒頭で自殺未遂してるのに、妙に穏やかでいいことを言ったりもするナイスキャラ。ま、自殺未遂を経て成長したってことでしょうか。

 難点を言えばそこまでセリフにしなくても~というのが多かったこと。演技達者を揃えているのだから、表情だけでも充分伝わるはずの部分がたくさんあった。
 
 でもよい映画だね、と言える。よいタイミングでよい映画を観たなぁ~。
 アラン・アーキン演じるおじいちゃんが序盤で語る教訓は心に刻み込んでおきましょう、笑。