アイ・アム・レジェンド 特別版(2枚組)

 オリジナルと違うというオチだけが気になって観てみた。
 
 導入部のいったいどうなったんだろう?と思わせる作りはいい!
 人のいないニューヨークという光景も地味だが実はかなりのお金をかけなきゃ作り出せないだろうし、大画面でみたら唸るかも。

 たったひとりで生き抜く描写も興味深い。
 毎日ラジオ放送でいるかいないかわからない生存者に呼びかけ、犬と暮らし、身体を鍛え・・・
 孤独で狂ってしまわないようマネキン人形に話しかける描写は深刻なんだけどちょっと笑えてしまったのはたぶんスティーブ・マーチンの『ロンリーガイ』を思い出したからだろうな、笑。
 
 で、なんだかんだとそれなりに見せられたけれど、オチがっ・・・!
 このオチはないでしょうよ~笑
 なんのテーマもないウィル・スミスのひとり芝居。オリジナルへのオマージュである藤子・F・不二夫の「流血鬼」の衝撃を期待してたんだけどなぁ・・・。
 ま、そんなオレ様ぶりもひっくるめてウィル・スミスのファンにはたまらない作品なのかも。なにせ画面をほぼず~っと占有しているわけだし。同じウィルでもウィル・フェレルだったら私はきっとものすごく楽しめたと思う、笑。

 で、最後まで観た感想としてはやっぱりひとりだけ残されるのはイヤだなー、と。
 やっぱり男の夢はショッピングセンターに女の子を含む数人で生き残るということに尽きますねっ!