楽しい映画でした♪
 
 いや、本当に毒のない普通に楽しい映画。
 最近『ドラゴン・キングダム』とかこういう楽しい映画が妙に好きです。別に何かいいことがあったわけじゃないんですけどね~笑

 そんなわけで安心してみていられる冒険もの。
 昔あった「長くつ下のピッピ」とかそんな感じの印象だが、そのままではなく引きこもりの作家(ジョディ・フォスター)を絡めてひとひねりしてあるので、物語に入っていきやすい。

 主演3人はみんな芸達者。
 ジョディ・フォスターは長いキャリアにも関わらず新境地の演技をみせてくれて、これがかなり楽しい。
 ジェラルド・バトラーは二役。インディもどきの冒険家の方は幻のような存在でジョディにアドバイスしたりするだけなのでほとんど活躍はせず。でもニムの父親役としてはたくましすぎる海洋学者っぷり! 前半はヒゲも生えてないすっきりした顔で学者っぽく登場。それが海上で遭難してからしだいに無精髭がはえてきて男っぽさを発散しはじめる。嵐の中、上半身裸で「うおぉぉぉぉ!」と叫ぶに至ってはもうレオニダス王の影がちらついてしょうがない、笑

 こんな強力な2人に囲まれながら一番輝いているのは島に住む女の子ニムを演じるアビゲイル・ブレスリン!
 『リトル・ミス・サンシャイン』では不細工なのか可愛いのかはっきりしないながらも存在感は抜群だった彼女だが、今回はなんだかずいぶんきれいになってます。物語を引っ張るに充分な可愛さ。小さい女の子をあまりほめるとだんだん怪しげに思われそうなのでさらっと終わらせておきますが、今後も楽しみな存在。

 
 物語は適度なハラハラドキドキを維持しつつ、全編嫌な思いをすることなく安心して楽しめるもので、こういうのは案外貴重。下ネタももちろんなし。ジョディが吐くシーンはけっこうあったか、笑
 音楽は『ウォルター少年と、夏の休日』のパトリック・ドイルだが、あの作品の冒険ものっぽいところをより拡大したような感じ。
 
 そんないつまでも心に残る映画というわけではたぶんないけれど、観た後笑顔になれる、そんな作品。