自虐の詩 プレミアム・エディション

 中谷美紀の不幸っぷりは笑いを軽く通り越しひたすら痛々しい…とりあえずバッドエンドじゃないらしくて泣けるよと聞いてなければ途中でやめてたかも
 でもそういえば昔の日本の喜劇ってこんな感じかもねーと思ったりも。ただ男が不幸になるのは笑ってられますが、女性が不幸なのはちょっと・・・ってことを言うと男女平等の現在、怒られてしまいますか、笑。ま、基本的に精神衛生にあまりよくない不幸描写の数々・・・決して好きな映画にはなりえないのですが、後半、強引な泣かせ技を決められたのであと味は悪くないです。

 この映画、なんといっても中谷美紀につきます。
 やはり不幸っぷりがすごいと評判の『嫌われ松子の一生』は不幸なだけで終わりそうなので観てないので比較できませんが(同じじゃん、という話も一部であったり・・・?)、『ケイゾク』以降久々に観る彼女の演技はやはり圧倒的で、改めて化け物みたいな女優さんだと思いました(←褒めてます)。回想シーンでのはすっぱさ、イサオのダメっぷりを悲しむ姿、それと対照的ないいところを見せられて喜ぶ姿、どれもこれも感情移入せざるをえない素晴らしさ。抑えた演技とかそんなのとはまた違う、いかにも演技だと認識しながらも引き込まれてしまう力強い演技。現在邦画界の至宝ですな。

 阿部寛は出番のわりに目立たず。
 ロン毛とパンチ(笑)という2パターンの姿をみられるし、不器用な愛をみせつけてはくれますが、地味な印象。映画としてはこれでよくまとまってるのでよいのではないかと。

 エンドロールで流れる安藤裕子により主題歌「海原の月」も内容に合っててよいです。
 (エンドロール後のセリフはちょっと余計かなー)