ロッキー2

 『ロッキー・ザ・フィイナル』を観るまでちゃんと観たことがなかった『ロッキー』シリーズ。
 スポーツものって苦手なんですよ。ルールとか知らないし。
 でも観てみるといいもんですね~!
 最近、旧作も順調に観てきて、残すは「5」のみという状況になっています。
 ここまで観てきてわかるのは1作目のみ名作、あとはだらだら~でも「6」は奇跡的に傑作、という世評はまったくあてにならないな、と。どれもこれも標準以上の出来栄えですよ。もの笑いのたねにされるスタローンのセンスというか感覚ってかなり日本人好みなんじゃないでしょうか。「3」でのかつてのライバルがコーチになり親友になるシチュエーションとか、スポーツ映画なのに強引に復讐ものにしてしまう「4」とか。

 で、「2」。
 いわゆる名作である「1」に比べぐっと娯楽作になり、素直に燃えるという面ではこちらの方が上です。
 前作でかろうじて勝ったチャンピオン・アポロがもう一度対戦しよーぜ、と言ってきて、ロッキーは引退しようと思ってたけどもう一度戦う、という内容ながら、そこに至るまでのエピソードの積み重ねが丁寧でに描かれ「前作のヒットにあやかった安易な続編」では終わっていない。しっかりしたドラマがあるからこそトレーニング~試合が燃えるのだということを証明している。

 ロッキーは前作よりやや精悍に。一方のアポロもただ能天気なだけではない、誇り高きチャンピオンとしての味わいをみせる。
 前作の戦い直後、真夜中の病院での「本気で戦ったか?」というロッキーの問いに「ああ」とうなずく描写はのちに親友になる萌芽がかいま見られる熱い熱い名場面のひとつ(その後ロッキーを試合に出させるため「本気じゃなかった」発言をしてますが・・・アポロ・・・笑)。
 
 そしてこの筋肉男2人より誰より熱いのがバージェス・メレディス扮するミッキー
 『ダークナイト』のヒース・レジャーを評して「血管が破裂させているようだった」という表現がありましたが、この作品でのバージェス・メレディスもまさにそう。いつ倒れるんじゃないかと別の意味で怖かったりもしますが、迫力の演技で作品の体感温度を200%増しにしています。

 突然ふってわいたチャンスに「お前のトレーニングさせてくれよう・・・」とやや遠慮しがちだった前作とは違い今度はロッキーが頼んでトレーニングしてもらうとあって、いっさい遠慮なし!これぞ鬼コーチ!と言うべき素晴らしいコーチぶりでロッキーをいぢめ鍛えます。
 朝日をバックに片手腕立て伏せ、という決まりすぎのシーンからはじまるトレーニングシーンはシリーズ屈指の美しさ!もちろんフィラデルフィア美術館の階段を一気に駆け上がりガッツポーズ!もあります。

 観賞後の運動しなきゃ感もしっかりある傑作スポーツ映画!