ソルジャー・ドッグス

 『レッドクリフ』公開記念!ジョン・ウー特集第一弾!

 ま、流行にはのっておけ、と、笑
 そんなわけでジョン・ウーの原点とも言える本作。
 原題は「英雄無涙」ですよ。もうすでにキテますねっ!

 ジョン・ウーといえば『男たちの挽歌』なわけですがこの映画を撮るまで3年間、映画会社から干されていたという話は有名。
 で、その干された原因となった作品がこの『ソルジャー・ドッグス』なわけです。1983年の作品(ただしお蔵入り。1986年に「挽歌」ヒットに乗じて公開されたもののヒットせず一週間で打ち切り…)。
 今の目でみてもバイオレントで残虐なので当時はさすがに公開できない!と判断するのも妥当なのかもしれません。
 とはいえ単純な一本道ストーリー(『ワイルド・ブリット』のベトナムでのジャングル戦が延々と続くようなのを想像してください)の85分にはジョン・ウー印がしっかりと刻み込まれていて、とりあえず観とけ!ってな作品。

  任務により麻薬王を誘拐した傭兵たちが追っ手から逃げる!というただそれだけの話の中に「男と男の執念の戦い」「戦いの中に放り込まれるイノセンスな存在(子ども。鳩は出てこない…」)」といった要素がちゃんとある。銃撃戦も野原とかジャングルとかなのが低予算なんだなと思わせるだけで、火薬量も豪勢で見ごたえあり!(というか全編銃撃戦です。印象として…)
 ジョン・ウー、基本的には変わってませんねぇ。テクニックははるかに進化してますが。

 戦場なのに女性も出てきます。お色気担当兼悲しみ増幅要員といったところでしょうか。
 でもやる気が感じられません。お色気シーンも「あればいいんだろ?」と言わんばかりの唐突かつテキトーな撮り方。
 悲しみ増幅、といっても女たちよりも男の戦友が死ぬシーンの方がはるかに盛り上げます。
 ジョン・ウー変わってませんねぇ。たぶん『レッドクリフ』でもこのへんは進化してないんでしょう、笑

 主演はエディ・コー。ツイ・ハークの原点『カニバルカンフー』にも出ている男。
 追っ手のリーダーがラム・チェンイン!道士さまを微塵も感じさせない執拗で残忍で異常な長官。怖くてえぐい。
 アクションの出来る2人によるラストのどつき合いは、動きのキレのよさもあって凄絶!
 あとエディ・コーの息子役の少年が素晴らしく大活躍!まわりにガソリンまかれても手で穴掘ってしのいでみせます!タフだ~。
 そして口をへの字に結んだ表情とか「のちのユンファである」と言っても信じそうになるくらい雰囲気がある。

 他にもコミカルなシーンも必要だろう、と判断したせいか無意味に長い村長とのチンチロリン対決とか、その死に方はどうなんだ?と突っ込みたくなるフランス人の戦友の死に様とか、突っ込みどころも豊富。85分なのにね、笑

 そんな傑作だとは思わないけど、いろんな意味で話のタネになってくれる作品。
 あ、製作はこれまた今をときめくピーター・チャンでありました。