レッドクリフ Part1 オリジナル・サウンドトラック
レッドクリフ Part1 オリジナル・サウンドトラック

 「まごころの現場主義」という言葉をついつい思い出してしまうくらい、総員最前線の、三国志をモチーフにした武侠映画!周瑜だろうと最前線で戦う姿にそのうち孔明まで戦いはじめるんじゃないかとハラハラさせられます、笑

 『ウインドトーカーズ』でリアルな戦闘シーンと自分のスタイルとの折り合いのつけ方に失敗したジョン・ウーが開き直って「格好よければそれでいい」と言わんばかりのアクション演出をしたおかげでかなり燃える戦闘シーンが実現。三国志というよりは水滸伝という風情もあるけど、まあそれもよし!
 アクション監督はコーリー・ユン。ジョン・ウーと組むのはこれがはじめて…?マントが風に舞い、スローモーションでくるくる回転しながら戦うジョン・ウースタイルを古装片でも継承、適度に重量感のあるアクションで監督との相性もよい。凝った殺陣もあって、特に関羽が次々と相手の槍を奪いながら敵を倒していくシーンは非常に面白い。何かの時代劇で昔よく似たシーンを見た気もするけど、あれは何だったかな。最近では『ウォンテッド』でもやってましたね、銃で。

 冒頭、気の抜けたような音楽とセンスの感じられないオープニングタイトルに大丈夫か?と不安になるものの(こういうのはツイ・ハークが抜群にセンスがいい)、すぐに趙雲の赤ん坊救出シーンでクライマックス級の盛り上がり。今度は最初からこんなに飛ばして大丈夫か?と不安になる、笑 全体的には大作らしく緩急をつけながら飽きさせない作りで、終盤に向けて盛り上がっていく高揚感には欠けるが面白い。

 音楽は日本の岩代太郎。戦闘シーンでの和太鼓など健闘はしているが上品すぎていまいち「燃え」が足りない。後編では解消されているだろうか…?
 音楽といえば孔明と周瑜が琴で語り合うというシーンがあり、これは映画ならではのいい場面!(直後の小喬との説明セリフは余計…) 

 こんなの三国志じゃない!という人はきっと『300』も同じ理由で楽しめないんだろうな。もったいない!
 大画面で観るべき作品に仕上がっていてまずまずの満足。 

 ところで「今回鳩が出ますよ」とあちらこちらで言われてますが…ジョン・ウー映画で鳩が飛ぶ映画ってそこまで多くない気も。特に香港時代、『狼/男たちの挽歌・最終章』では飛んでたけど、他にどんなので飛んでたかな…、と。