『レッドクリフPART1』屈指の名場面といえば冒頭の趙雲のエピソード「単騎主を救う」!スローモーションは効果的、マントはひるがえり、過剰に格好よいアクションが展開、死地に臨む趙雲の目は『男たちの挽歌』を彷彿とさせる、まさにジョン・ウー美学ここに極まれり!というべき素晴らしいシーンだった。「PART2」の前に公開されるアンディ・ラウが趙雲を演じる『三国志』でも当然見せ場としてこのシーンはある模様。
(アンディ版三国志の公式ページ→http://www.sangokushi-movie.jp/

 横山光輝版『三国志』ではわりとあっさり描かれていたりもする、この場面。「古来、陣を衝きて主の危うきを救うは 只、常山の趙子竜あるのみ」との言葉を引用し「ただ子竜あるのみ、というからには、関羽、張飛もこれほどの異常なことはしたくとも出来なかったということだ」と解説をつけている小説がある、笑 それが酒見賢一の『泣き虫弱虫諸葛孔明』(第2巻)!この本によればこの時の趙雲は「人智を超えた光の戦士」であり、「いくつもの敵陣に正面から突っ込」むという「逃走とは無関係の余計な破壊活動を追加し、人災を振りまきながら突っ走った」らしい、笑

泣き虫弱虫 諸葛孔明 第弐部泣き虫弱虫 諸葛孔明 第弐部
酒見 賢一

文藝春秋 2007-02
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 こう書くとなんだかふざけた三国志小説のように思えるかもしれないが、香港映画好きなら酒見賢一の名前は覚えがあるはず。そう、『墨攻』の原作者である。あの小説は映画版とは異なり清涼感を感じさせるきりっと締まったものだったが、その恐ろしく深い中国史の知識が感じ取れた。そんな小説を書く彼がただのおふざけをやるはずがない。三国志はすでに小説としてのアプローチは出尽くしてる感もある。だから講釈師が語るかのような文体を、そして現代的視点から高テンションでまくしたてるというスタイルを選んだのだろう。もうこれが滅法面白い!多彩な語彙が駆使される過剰描写も楽しいが、要所要所で入る軽い突っ込み、膨大な資料にあたっての考察など、おなかいっぱい♪

 まだ2巻までしか出ていなくて、赤壁の戦いも描かれてはいないけれど、通して読んでみようかな、と思ってます。初三国志!笑

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トニー・レオン, 金城 武, チャン・フォンイー, チャン・チェン, ジョン・ウー

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