3歳の娘との映画鑑賞記録 ~風人日記~

最近は娘と一緒に映画を観ることが多いので、感想だけでなく、そのときの娘の様子なども記録していきます。 子供にどんな映画をみせたらいいかの情報も募集中! 子供が生まれる前の感想もそのまま残してあります。

カテゴリ: アジア映画

 映画はそれなりに観ていたものの、こうやって感想を書くのは久々すぎて、妙な感じ。

 最近はブルーレイディスクプレーヤーもついに購入し、レンタルしては順調に鑑賞をしているものの、娘と一緒に観ることができるような作品選びに・・・。つい最近も「『テッド2』は字幕で観れば娘にはかわいいクマが動いてるようにしか見えないんじゃないか?」と妻に提案したものの却下・・・。
 いままで観る機会のなかったタイプの映画を観ることができて、それはそれで楽しいものの、やっぱりアクション映画などを観ることができないのはちょっとつらい・・・と思っていたところ、つい先日娘が普段より早めに眠ってくれたおかげで観ることができました!

 ドニー・イエンの新作『カンフー・ジャングル』!
 予告編はこんな感じ。


 予告編から想像していたのはカンフー×『羊たちの沈黙』のようなサスペンスアクションだったのですが、サスペンス要素はほぼ皆無。ナンバー1争奪戦というスタローンの『暗殺者』とか、アンディ・ラウの『フルタイム・キラー』のような感じでアクション満載!

 物語そのものはよく出来ているとは言えないし、突っ込みどころも多いのだけど、それを補って余りあるのが主演のワン・バオチャンとドニーさん!

 どちらかというとメインはワン・バオチャンと言っていいくらい印象的。武術バカだけど、理解ある奥さんとの回想シーンはドニーさんの『イップ・マン』のようでもあって微笑ましい。だからこそ、その後の展開はとてもつらい。  アクション面では足技、擒拿術、武器術と多彩な動きをみせてくれる。少しずつしか出てこないけれど、それぞれの対戦相手も魅力的。

 一方のレクター博士のような謎の存在なのかと思ったドニーさんは「妹弟子が一番大事なんだー!」と叫んだりして、わかりやすい人物(☆゚∀゚)
 現代劇だけどカンフーということで、いつもの総合格闘技路線とは動きが違うのも新鮮。
 基本的には勝負を挑まれて迷惑そうながら、かつて自分が通った道を通ってくる相手に対して理解をせざるをえないという実際の2人の関係ともシンクロする設定のためか、戸惑いを感じさせる表情や先輩っぽさがよい感じ。

 それぞれにとって最高の理解者である2人の対決シーンは、車が行き交う高速道路上という場所設定からしてふるっているが、戦いそのものもサービス満点! 眼福!

  功夫アクション映画へのリスペクトということで、多くのカメオ出演や引用も楽しい。

レッドクリフ Part1 オリジナル・サウンドトラック
レッドクリフ Part1 オリジナル・サウンドトラック

 「まごころの現場主義」という言葉をついつい思い出してしまうくらい、総員最前線の、三国志をモチーフにした武侠映画!周瑜だろうと最前線で戦う姿にそのうち孔明まで戦いはじめるんじゃないかとハラハラさせられます、笑

 『ウインドトーカーズ』でリアルな戦闘シーンと自分のスタイルとの折り合いのつけ方に失敗したジョン・ウーが開き直って「格好よければそれでいい」と言わんばかりのアクション演出をしたおかげでかなり燃える戦闘シーンが実現。三国志というよりは水滸伝という風情もあるけど、まあそれもよし!
 アクション監督はコーリー・ユン。ジョン・ウーと組むのはこれがはじめて…?マントが風に舞い、スローモーションでくるくる回転しながら戦うジョン・ウースタイルを古装片でも継承、適度に重量感のあるアクションで監督との相性もよい。凝った殺陣もあって、特に関羽が次々と相手の槍を奪いながら敵を倒していくシーンは非常に面白い。何かの時代劇で昔よく似たシーンを見た気もするけど、あれは何だったかな。最近では『ウォンテッド』でもやってましたね、銃で。

 冒頭、気の抜けたような音楽とセンスの感じられないオープニングタイトルに大丈夫か?と不安になるものの(こういうのはツイ・ハークが抜群にセンスがいい)、すぐに趙雲の赤ん坊救出シーンでクライマックス級の盛り上がり。今度は最初からこんなに飛ばして大丈夫か?と不安になる、笑 全体的には大作らしく緩急をつけながら飽きさせない作りで、終盤に向けて盛り上がっていく高揚感には欠けるが面白い。

 音楽は日本の岩代太郎。戦闘シーンでの和太鼓など健闘はしているが上品すぎていまいち「燃え」が足りない。後編では解消されているだろうか…?
 音楽といえば孔明と周瑜が琴で語り合うというシーンがあり、これは映画ならではのいい場面!(直後の小喬との説明セリフは余計…) 

 こんなの三国志じゃない!という人はきっと『300』も同じ理由で楽しめないんだろうな。もったいない!
 大画面で観るべき作品に仕上がっていてまずまずの満足。 

 ところで「今回鳩が出ますよ」とあちらこちらで言われてますが…ジョン・ウー映画で鳩が飛ぶ映画ってそこまで多くない気も。特に香港時代、『狼/男たちの挽歌・最終章』では飛んでたけど、他にどんなので飛んでたかな…、と。

ソルジャー・ドッグス

 『レッドクリフ』公開記念!ジョン・ウー特集第一弾!

 ま、流行にはのっておけ、と、笑
 そんなわけでジョン・ウーの原点とも言える本作。
 原題は「英雄無涙」ですよ。もうすでにキテますねっ!

 ジョン・ウーといえば『男たちの挽歌』なわけですがこの映画を撮るまで3年間、映画会社から干されていたという話は有名。
 で、その干された原因となった作品がこの『ソルジャー・ドッグス』なわけです。1983年の作品(ただしお蔵入り。1986年に「挽歌」ヒットに乗じて公開されたもののヒットせず一週間で打ち切り…)。
 今の目でみてもバイオレントで残虐なので当時はさすがに公開できない!と判断するのも妥当なのかもしれません。
 とはいえ単純な一本道ストーリー(『ワイルド・ブリット』のベトナムでのジャングル戦が延々と続くようなのを想像してください)の85分にはジョン・ウー印がしっかりと刻み込まれていて、とりあえず観とけ!ってな作品。

  任務により麻薬王を誘拐した傭兵たちが追っ手から逃げる!というただそれだけの話の中に「男と男の執念の戦い」「戦いの中に放り込まれるイノセンスな存在(子ども。鳩は出てこない…」)」といった要素がちゃんとある。銃撃戦も野原とかジャングルとかなのが低予算なんだなと思わせるだけで、火薬量も豪勢で見ごたえあり!(というか全編銃撃戦です。印象として…)
 ジョン・ウー、基本的には変わってませんねぇ。テクニックははるかに進化してますが。

 戦場なのに女性も出てきます。お色気担当兼悲しみ増幅要員といったところでしょうか。
 でもやる気が感じられません。お色気シーンも「あればいいんだろ?」と言わんばかりの唐突かつテキトーな撮り方。
 悲しみ増幅、といっても女たちよりも男の戦友が死ぬシーンの方がはるかに盛り上げます。
 ジョン・ウー変わってませんねぇ。たぶん『レッドクリフ』でもこのへんは進化してないんでしょう、笑

 主演はエディ・コー。ツイ・ハークの原点『カニバルカンフー』にも出ている男。
 追っ手のリーダーがラム・チェンイン!道士さまを微塵も感じさせない執拗で残忍で異常な長官。怖くてえぐい。
 アクションの出来る2人によるラストのどつき合いは、動きのキレのよさもあって凄絶!
 あとエディ・コーの息子役の少年が素晴らしく大活躍!まわりにガソリンまかれても手で穴掘ってしのいでみせます!タフだ~。
 そして口をへの字に結んだ表情とか「のちのユンファである」と言っても信じそうになるくらい雰囲気がある。

 他にもコミカルなシーンも必要だろう、と判断したせいか無意味に長い村長とのチンチロリン対決とか、その死に方はどうなんだ?と突っ込みたくなるフランス人の戦友の死に様とか、突っ込みどころも豊富。85分なのにね、笑

 そんな傑作だとは思わないけど、いろんな意味で話のタネになってくれる作品。
 あ、製作はこれまた今をときめくピーター・チャンでありました。

傷だらけの男たち

 『インファナル・アフェア』のスタッフ&キャストが多く集まり再び男2人のドラマを作り上げたということで話題になった作品。
 あの傑作と比べるとどうしても分が悪いが、同じ路線ではなくこういうのを作り上げてしまうあたりは素晴らしい。

 ずいぶんとムード満点ではじまり、一気に引き込む冒頭のシーンはさすが。
 トニー・レオンと金城武。それぞれに傷を負った男2人の物語。『恋する惑星』でちょっとだけ共演、『レッドクリフ』が控える2人。トニー・レオンはもちろん、金城武もかなり存在感をアピール、対等に共演してます。
 どちらも暗い…。全体的に渋めに決めたムードは感じさせてくれるのだが、ちょっと途中で中だるみも。
 もともとわかりにくいのもあるが、意識してないのにチャップマン・トーが出てくると「無間道」シリーズの「キョン」だねー、と頭に浮かんでて、本作の登場人物にも「キョン」がいたりしてこんがらかる…ええ、私が悪いんですけどね、笑

 妻の父を殺すトニー・レオン。妻も殺そうとしてる描写があり・・・なぜ彼はそんなことをするのか?
 やがて明らかになるのだが、それがわかってからのラストの展開は地味だがそれまでの中だるみを吹き飛ばすくらい心に突き刺さる。
 ただ、そのあとちょっと余計では?という描写もあるのだけど・・・で、トドメが突然聞こえる日本語の主題歌。これで余韻がかなりかきけされる。
 『SPIRIT』などと違い差し替えではなく正式な主題歌ということだけど…まさか『レッドクリフ』でもこんなことになるんじゃあ…エイベックス配給だしなぁ、ちょっとイヤな予感。

 スー・チーも素晴らしいし、連動して大きな効果をあげているとは言えないのだが、ひとつひとつみればいいところの多い作品。

花嫁はギャングスター ソウルウエディング

 スー・チーが好きなら楽しめる!
 もしかしたらスー・チーを好きにさせることもできるかもしれない。そんなスー・チーありきの韓国映画。

 毎回やけに強いボスのお嬢さんがヒロインで、ダメ男が翻弄される様子を描いたこのシリーズ。
 3作目となる今回はカルチャーギャップ・・・というか言葉の壁が加わり、混乱ぶりは加速。映画そのものはまったりしてるけど、笑。
 
 香港での抗争を避けるため(と母親を探すため)韓国にやって来たヒロイン。香港でのシーンは組織のボスでスー・チーの父親役がティ・ロン、敵対組織を率いるのがロー・ワイコンとまるで香港映画を観ているかのような錯覚を起す。
 残念なのはスー・チーVSロー・ワイコンのちゃんとした対決シーンがないこと。せっかくロー・ワイコン使っておきながら・・・まあ『ゴージャス』とかでも役立たずの役だったし必ずしもアクションが売りの俳優さんじゃないってことか。ティ・ロンのアクションもちらっとでもみせてくれたらポイント高かったのになー。ま、すべての見せ場はスー・チーに、ってことでしょうか、笑。

 アクションだけでなく笑う泣く怒るといったさまざまな表情をみせ、さらにはちょっとエッチな方面までスー・チーの魅力たっぷり。男の運転に業を煮やしてその上に乗りハンドル権を剥奪。その体勢だけでも充分にエッチなのに、さらに段差を踏むたびにガクンガクンと動きます、笑。そして迎える長い長い階段!ある意味クライマックス!笑 ビデオテープの時代ならここだけなぜか画像が劣化してたりするところでしょう。

 あと笑いどころとしては言葉の通じないヒロインとそのお守り役をすることになったヤクザ3人組の間で通訳の女性が自分の都合のよいように言葉を伝えるというものも。けっこうしつこく、でもラストでちゃんと活きてくる!

 あれ、なんか誉めてばっかりだな。
 そんなものすごい出来がよいわけではないのだけれど、楽しめます。

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